ボロボロの土蔵(どぞう)を浸透プライマーWでガッチリ!

[著]
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日本の伝統的な建築様式の土蔵(どぞう)

古くは米穀や酒の保管庫として、また現代はトラディショナルな外観を活かし、飲食店舗としても多く利用されています。

そんな土蔵は、性能として防火、防湿には優れるものの、素材が基本的に土です。

それがゆえに長年風雨にさらされ、朽ち果ててしまっている建物もまた多く見られます。

今回は、そんな貴重な土蔵をガッチリ浸透プライマーWで修理した工事方法を紹介します。

①漆喰の剥がれ落ち

土壁には漆喰(しっくい)が塗られていました。しかし長年の劣化によって漆喰が剥がれ落ちていました。

 

②下地強化ガッチリ浸透プライマーW

まずは高圧洗浄でゴミ、汚れを洗い落とします。

しっかりと乾燥させた後、漆喰と土壁部分にガッチリ浸透プライマーWをたっぷり塗ります。

通常2~3回のところ表面が濡れ色になるまで6回塗り。

それほど表面が風化していたということです。合計2日間かかりました。

塗布量は約1.5kg/㎡

通常の工程では、1時間以内に塗り重ねを行います。

これは時間を置きすぎると表面に膜が張ってしまうため、それが起きる前に下地に十分吸い込ませます。

③ガッチリ浸透プライマーW塗布後

ガッチリ浸透プライマーが下地に十分染み込んで、表層がガッチリと固まったのがわかります。

 

表層がテカテカとツヤが出ています。

表面がこれくらい光るまで塗り込みましょう。

 

④仕上げ塗り前にメタルラス入れ

仕上げを塗る前に、割れ、剥がれ防止のためメタルラスを貼ります。

 

普通の土壁はクギ打ちするとボロボロで刺さっていかないイメージがありますが

ガッチリ浸透プライマーを塗ったことで釘がしっかり打ち込めるまで表面が固まりました。

 

⑤接着強化材”カチオンタイト”塗り

そのまま仕上げを塗り戻しても良いのですが、より剥がれにくい下地造りのため接着性に優れるカチオンタイトを塗ります。

さらに補強用のガラスネットを入れることでより強靭な下地となります。

カチオンタイトが乾いたら仕上げ用のセメント系下地調整材を塗り表面を平らに仕上げます。

※漆喰の上にセメント系材料を塗ることは、推奨しない漆喰メーカーもあります。

今回は責任施工としてこの方法を推奨しました。

⑥漆喰調仕上げ塗り

本来は元と同じ漆喰(しっくい)仕上げにしたかったのですが予算の都合により艶消し塗料で仕上げました。

まとめ

ボロボロになってしまった土蔵は、手を付けられずそのまま放置というケースは多く見られます。

しかし現代の建材技術を使った修理方法で復元させることで、耐久性の不安もなくなります。

敬遠されがちな古めかしい土蔵を現代風にアレンジして、カフェや雑貨店などにリニューアルすればおしゃれでオリジナリティの高い店舗になるのではないでしょうか。

その土壁の修理、復元には、ガッチリ浸透プライマーWを使用してみてください。

使い方、購入方法など不明な点は下記までご相談ください。

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